日本プロ野球、伝説に残る選手列伝~長嶋茂雄から大谷翔平まで

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巨人の助っ人投手ガルベス~気性の激しいカリブの怪人

      2019/05/07

バルビーノ・ガルベス・ヘレス(Balvino Jerez 1964年3月31日~)

ガルベスは投手としては日本野球に順応していました。特に変化球の中でもガルベスの代名詞と言えるのがシュートでした。右バッターには容赦なくインコースにシュートを投げる為、再三再四乱闘騒ぎになっていました。ガルベスと言う投手を一言で表すなら、嵐を呼ぶ男です。しかしガルベスの投球術は非常に巧で相手打者に的を絞らせない幻惑投法と本格派の投手の為、ストレートは常時150キロ前後をマークする等相手チームからは非常に厄介な相手と思われるだけの投球術を持っていました。

1年目から16勝を挙げるのですから、投手としての力量はかなり高い物があります。しかし、ガルベスの場合は何と言っても気性の激しさです。乱闘騒ぎなった際止めに入った巨人の控え選手が巻き込まれ流血する等、その気性の荒さは特筆すべきものがありました。自軍の選手を流血させてしまうのですからガルベスの場合1度エンジンがかかってしまうと止めようがありません。こえには当時監督だったミスターも困り果てていました。

東京ドーム

ガルベスは打撃が非常に大好きで、特大ホームランも時たま打っていましたど肝を抜かれたのは、対ヤクルト戦神宮球場で放った一撃がレフトスタンド最上段まで飛ばす特大ホームランでした。あそこまで飛ばす野手は先ずいません。バレンティンですら余程ドンピシャのタイミングで打たない限りあそこまでは飛びません。それだけガルベスの一撃はもの凄いインパクトのあるものでした。代打でガルベスを使いたい位の打撃センスです。

そしてガルベスはランナーがいるとかなりイライラしだします。また微妙なゾーンの判定がボールとなると苛立ちは最高潮にたっします。そして遂に事件は起こりました。甲子園での阪神戦で判定に不満を覚えたガルベスは、審判に詰め寄り暴言を吐いて退場を宣告されます。これに激高したガルベスは3塁ベンチ前から球審めがけてボールを投げたのです。この時もきれいにシュートがかかっていましたね。ガルベスは嵐を呼ぶ4年間。優勝にも貢献しましたが気性が大問題でした。

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