クロマティと新庄剛志~敬遠球を打ち返しサヨナラタイムリーに!
2019/05/07
ウォーレン・リビングストン・クロマティ(Warren Livingston Cromartie、1953年9月29日 – )
新庄 剛志(しんじょう つよし、1972年1月28日 – )
野球の世界では敬遠は付き物特にサヨナラのピンチの時などは塁を埋めて守り易くするのが常識です。
その為幾ら相性の良い打者でも敬遠する時はします。
そんな敬遠球を打ち返し、サヨナラ勝利につなげた選手がいます。
先ず1人目は巨人に在籍し巨人史上最強助っ人と言われたウォーレンクロマティ。彼はファンからも愛され、また彼自身もファンを大切にしていました。
そんなクロマティの人気が示す通り応援歌もクロマティは覚えやすいものでした。
「楽をしても苦労苦労。苦労をしても苦労苦労お前が打たなきゃ明日は雨クロマティ」
というのがクロマティの応援歌です。苦労の部分はクロウでも良いです。
そんな巨人軍史上最高の助っ人クロマティが東京ドームで敬遠球を打ち返しました。
1990年6月2日の対広島東洋カープ戦。東京ドームが開業して間もない頃で、丁度夏休みの時期です。広島戦での出来事でした。
延長戦に入りツーアウト2塁バッタークロマティ。次の打者は4番・原辰徳。
通常では4番との勝負を避けたい所ですが、クロマティの調子が良いので4番の原辰徳勝負に広島ベンチは指示しました。
当然敬遠してツーアウト1塁2塁で原辰徳勝負誰もがそう思っていた瞬間、中途半端に外した球にクロマティが反応。
打球はライトの頭上をこえ、サヨナラタイムリーヒットとなり、いまも伝説として語り継がれています。
ヒーローインタビューでクロマティは、
「良く敬遠の球は狙っているのか?」
と聞かれ、
「サムタイム(時々)」
と答えています。
広島バッテリーは罰金物ですね。
そしてもう1人敬遠球を打ち返した選手は、当時阪神に在籍していた破天荒男・新庄剛志。
対巨人戦で延長戦で巨人の投手槙原がなげた外角の敬遠球をこれまた引っ張り三遊間を破ってサヨナラタイムリーを放っています。
新庄クラスの選手はたくさんいますが、あの破天荒ぶりは新庄だけでしょう。
後に大リーグに挑戦しそれなりに新庄曰く、
「楽しんでこれた」
と語っています。大リーグで楽しんでこれたとはこれまた破天荒!
そして帰国後日本ハムに在籍しますが、新庄人気は抜群のものがありました。
サヨナラ満塁ホームランを放ったのですが、勢い余って2塁ベース付近で前の走者を抜いてしまった為、
記録はサヨナラヒットになりました。本当に破天荒な男でした。
1962年に長嶋茂雄が敬遠を打って逆転タイムリーヒット。
1981年に柏原純一(日ハム)が敬遠をホームランという記録もあるようです。
