バント職人・川相昌弘~通算533本の犠牲バントはギネス記録
2019/05/07
川相 昌弘(かわい まさひろ 1964年9月27日~)
送りバントって地味ですよね。打数にカウントされないですから打率が下がる事はありません。勿論上がる事もありませんが。
現在、巨人の一軍ヘッドコーチを務める川相昌弘。現役時代のニックネームは爺でした。
ニックネームの由来は顔が老けているからです。20代の時からこのニックネームです。
打撃に難があった為、レギュラーポジションを取るのに時間がかかりました。
しかし、機敏な動きと華麗なグラブ捌きが首脳陣の目に止まりショートのレギュラーを掴みました。
またバントの技術が非常に高く送りバントの名人でした。「バント職人」の異名を持ついぶし銀の選手です。
川相がバントするなら、諦める相手球団もあった程です。その正確さは日本一。
非常にプレッシャーのかかる場面でのバントもいとも簡単に決めてしまうバント能力の高さ。
そして守備能力の高さから当時の監督の長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督に、
「守備だけで1億円を貰える男」
と称賛された程です。
長嶋監督はあまり褒めるタイプの監督ではありません。非常にこの発言は珍しいです。
長嶋監督の場合は一喜一憂するタイプの監督です。何処のチームの監督もそうですが、よりわかりやすいのが長嶋監督です。
長嶋監督は第一次政権の時に伝説となっている地獄の伊東キャンプを実施しました。
このキャンプで選手達は死に物狂いでノックに取り組み、翌シーズンの飛躍を誓いました。翌年は見事に優勝しています。
話を川相コーチに戻すと、本当に地味な野球人生です。
ドラフトも下位指名ですし、取り分け人気がメチャクチャある訳でもなく巨人の選手の中では本当に目立たない選手でした。
そんな川相コーチもバントと言う技を実に付けます。
これが功を奏し川相コーチの出番が多くなります。そして守備能力も先述の通り高く評価されるようになります。
他球団からもその守備範囲の広さとグラブ捌きには定評がありました。
野球選手の花形選手と言えばホームランバッターにどうしても目が行ってしまいますが、
バントで世界記録を更新した川相コーチも花形選手だったと言えます。伝説級の通算533本の犠牲バントはギネス記録。
凄いの一言です。
息子は巨人の川相拓也選手。
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