日本プロ野球、伝説に残る選手列伝~長嶋茂雄から大谷翔平まで

プロ野球界に語り継がれる伝説の選手を紹介しています。ミスタープロ野球・長嶋茂雄から、最新の大谷翔平まで。プロ野球選手、皆おもしろい!

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川藤幸三の人柄~バースが三冠王が取れたのは川藤のお蔭

      2019/05/07

川藤 幸三(かわとう こうぞう 1949年7月5日~)

川藤幸三は、ドラフト9位で阪神に入団。甲子園には2回出場実績があるものの、
プロ野球に入り1軍のレギュラー選手の体格に驚いたという。
そんな川藤が入団1年目のキャンプで阪神選手専用のトイレに入って出て来た時のこと。

警備員が、

「ここは阪神の選手専用のトイレだ」

と言ったという。川藤が、

「今年から阪神に入団しました川藤です」

と説明したところ警備員が

「阪神の選手か?」

と再び質問。そうこうしているうちに戻りが遅く心配したコーチが川藤を呼びに来て身の潔白が証明されたという伝説が残っている。
何ともお騒がせな1年目のキャンプスタートだったそうだ。

川藤幸三はプロ野球で1軍レギュラークラスの野球の実力はありませんでしたが、とにかくムードメーカーとして必要不可欠。
あのランディバースが3冠王が取れたのは川藤のお蔭と言われています。
川藤はバースと殆ど日本語だけでバースが好きだった将棋の相手をしていました。バースはそんな川藤に感激したと言われています。

 

大阪のグリコがタイガース
川藤幸三は1986年監督推薦でオールスターに出場、
左中間を真っ二つに破るヒットを放ちセカンドに向かうも余りの鈍足にセカンドで悠々アウト。
これには球場は大爆笑。そしてアウトを宣告した審判松橋ですら大爆笑していた何とも微笑ましい光景でした。
川藤にとってはプロ引退の記念に丁度良いお土産ができました。
この時放ったオールスターでの記念のヒットのボールは二塁手大石から貰い今でも大事に保管しているそうです。

川藤幸三の引退試合でランディバースがファーストのスタメンを譲ると首脳陣に言ったという逸話は伝説として語り継がれています。バースと川藤の国境を超えた友情は本物でした。
バースも、

「3冠王になれたのは川藤のお蔭」

と公言していたといいます。
史上最強助っ人バースの大活躍の裏には川藤の人柄と気遣いがあったのかもしれません。

川藤幸三はその豪快な性格を買われ、プロ野球引退後は読売テレビの阪神戦の野球解説者に就任。
阪神の応援団長風の豪快な語り口で暗黒時代の阪神の選手を叱咤激励。
その後日本テレビの巨人対阪神戦の解説も務めるようになります。
本当にバッサリと気持ちいい位豪快に斬り捨てるので、見ている人もスカッとする解説です。

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